現場成型を行いました。

屋根材の現場成型

通常屋根材は工場で加工しトレーラートラックで施工場所まで運びます。

しかし大きな建物の屋根では屋根材の長さが十数m以上になることもあります。

その場合、工場で加工しても運ぶことが難しくなります。

このような場合には、成型する設備と材料の薄板鋼鈑をコイル状のまま現場に搬入して

現場で屋根材を製作する”現場成型”を行います。

 

今回の現場では地上成型を行いました。

成型機から成型された屋根材が出るところ

ラフタークレーンの前にある帯状に見える黒い影が成型された

屋根材です。(分かりづらいので赤線を屋根材両側につけてみました。)

長い屋根材をラフタークレーンで吊り上げます。

そして屋根材を施工中の屋根上へ

施工中の屋根上(ハゼ締作業)

 

今回は地上成型でしたが

成型作業を行うスペースが地上にない

または屋根材が長すぎてクレーン等

で吊り上げられない場合は高台成型を行います。

建物の屋根高さ付近まで安全荷受高台を仮設し

その上に成型する設備と材料を載せて

そこから屋根に向かって屋根材を送り出します。

ラフタークレーンで高台の上に成型機と材料を吊り上げます。

写真は材料の薄板鋼鈑コイル巻を高台の上に載せよう

としているところ

高台上の成型機、薄板鋼鈑が吸い込まれるところ

分かりづらいですが赤丸で囲った部分が

成型機から屋根材が出ているところです。

成型機から出た屋根材(赤でマーキング)

は屋根面に置いた架台の上を滑り反対側端部

に達します。

 

因みに写真の屋根面は左から屋根下弦材、断熱材のグラスウール

仕上げの上弦材とハゼ折版ダブルパック屋根の施工手順がよく見て取れます。